置いてけぼり日記

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本放送では最終回しか見られなくて悔しい思いをしていたドラマ「あなただけ見えない」。これがケーブル局でやるっつーから、嬉々としてHDDレコーダーに録画したわけですよ。
いやあ、もう、なんつっか、かなり楽しひ。

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主人公(小泉今日子)は、過去に両親を亡くした過去を持つ、来年社会人となる大学生。
姉とふたり暮らしで、医者の彼氏(本木雅弘)がいる。
ある時、彼氏と店で待ち合わせするべく先に待っていた主人公は、ブラジル人からロッカーの鍵を渡される。「あなたは間宮うんちゃらの娘だ。間宮は莫大な財産を持っており、あなたにもその所有権がうんちゃらかんちゃら」と伝えると、誰からから逃げるように店を飛び出していく。
翌日、ブラジル人が怪死したという記事を新聞で見かける。
ロッカーの中には、間宮うんちゃらの女性関係を綴った日記が隠されていた。
間宮と自分とのつながりを証明する証拠を手に入れた主人公は間宮の屋敷へと行ってみると、古風で高飛車でいかにも金持ち風情な中年女性に遭遇する(しかもドジでMなメイドさん付き)。中年女性から5千万円の小切手を渡され、この件は忘れてくれと言われる。
主人公が去った後、中年女性の背後から青年(三上博史)がすがりつく。熟女は、生乳揉まれながら主人公を殺し日記と小切手を取り返せと依頼する。
後日、姉が謎の失踪。
主人公の銀行口座に5千万円が振り込まれている事実を知った警察は、失踪事件の犯人は主人公だろうと問い詰める。それが世間に知れ、会社の内定は取り消され、親を通じて彼氏と別れることになってしまう。
姉はまだ生きていた。スリップでしかも乳パッド露出で縄を縛られるというエロい格好で、どこかに監禁されている。姉は主人公と間違えられてさらわれていた。犯人は中年女性に殺人を依頼された青年。しかし日記が見つからず、さらった相手が人違いだと知る。今度はちゃんと殺すと決意を新たにする青年。
そんな時、主人公は新たな出会いをする。
彼女をつけねらう青年によく似た、ゲームプログラマーの青年(三上博史)。見た目はひ弱だが誠意ある行動に、失意のどん底にいた主人公は惹かれていく。
しかしその姿を元彼に見られてしまう。元彼氏は主人公を諦めていなかったため、横恋慕した青年に恨みを覚える。
だがその青年が元彼の所属する病院で治療を受けていたと知り、検診といつわって病院に呼び尋問をする。
尋問の最中、元彼の目の前で青年の表情が変貌する。
青年は二重人格──しかも、主人公をつけねらう男と同一人物だったのだッ!!
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──で、1時間。濃いね。すごいわ。

1990年前半は世界的にサスペンスが大流行した年であり、映画でも以下のようなヒット作がいくつも出ている。

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 1990-1991年 ツインピークス(TVドラマ)
 1991年 ツインピークス ローラ・パーマー最期の7日間
 1991年 羊たちの沈黙
 1992年 氷の微笑
 1993年 ガラスの塔
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日本もご多分に漏れずこの手のサスペンスが流行した時代であり、TV、映画、小説と様々な媒体でこれらが見られた。
そういう背景もあるので、いろんな要素をごっちゃまぜにしたドラマを作ったんでしょーな。
しかし、三上博史が演じる役柄がゲームプログラマー(しかもフリーみたいで、自室にPCやら資料が並んでいる)とは知らなんだ。おまけに初めて会った女性(主人公)に、ゲームの主人公がどれだとかあれこれ説明していたりするのが微妙に痛い。
そういえば、まだ言葉として存在しなかったけど、この頃って「オタク」っぽい登場人物がどこかしらに登場していた時代でもあったなぁ……「ずっとあなたが好きだった」の冬彦さんとか。
そういった要素(どこまでこの設定を引きずるか、とか)も引っくるめて、このドラマを楽しみに生きていくことにするですよ、はい〜。

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