置いてけぼり日記

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「ロストワールド」を見ようとしたら、他のチャンネルで山田太一ドラマスペシャル「終わりにみた街」というものを見つけた。あらすじを見たらタイムスリップものだと判明し、こちらをHDDレコーダーに録画しつつ追いかけ再生していたのだけども……。
内容やば過ぎる(汗)
始めこそ、昭和19年に来てしまった家族の戸惑いを描くだけだったんだけど、その時代に順応していくにつれて、幾度か家族像が壊れてしまう。でもことあるごとに解決し、平成にいたときより深いものになっていく。
──と思いきや、親たちよりも順応してしまった子どもは戦時中の人々と同じ考えを持つようになり、歴史を知る中でうまく生きていこうとしていた親はそれに戸惑い……しかし、そこにやってくる東京大空襲……んで……。
最後の最後でやられた。とてつもないどんでん返しに、わしゃ呆然としたわ(汗)
それが、未来からやってきた家族の影響なのだとするとあまりにも救えない結末なんだけども、そうじゃなくてもどう捉えて良いのか分からなく。
ただ、これはSFとして見た場合の話。なぜなら、こうなった原因を一切説明することなく事実だけ見せ付けてきたのだ。ただドラマとして語りたい部分じゃないからと、ばっさりカットしたのかもしれないが。
思わず山田太一のプロフィールを調べてしまった
この人無茶苦茶若いわ。こういう展開をラストに持ってこれるなんて凄すぎる(良くも悪くも)。年齢とそれまでの作品を見て、もっと落ち着いた本書く人だと思ってた自分が愚かでありました _| ̄|○
70歳超えてもこういう話って書けるのね。
物書きを目指すなら、何年経っても受け手を不安にさせる物語を発表し続けるのも、歳のとり方としては面白いかもしれない。

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