再生できる遺伝子操作マウス
こーゆー記事見てて思い出すのは、小学生向けの本で紹介されていたプラナリアの再生能力を利用したマッドな実験。
プラナリアは物凄い再生能力を持っていて、半分に切っても再生、3等分しても再生するんだけども、実はその再生、半分に切ったら2匹に、3等分したら3匹となってしまうわけで、プラナリアが持っている脅威の再生能力はとんでも無いんだよって紹介される。
しかしマッドな小学生実験の真髄はここからで、プラナリアの頭を裂くように半分に、しかも頭から半分までを切って尾っぽの部分はつなげたままにするわけだ。すると、切れている部分だけが再生を開始し、残った部分はそのままで……つまりは、ちょうどアルファベットのYになった、ふたつ頭のプラナリアに大変身。
さらには、ギロチンみたく頭の部分だけ切ると、尾っぽの代わりに頭が生えてきて、前後両方に頭があるという別の意味でのふたつ頭になったりして。
そんなステキ能力がなんとマウスにも!
うひゃー切りてぇぇ〜〜!
そいや、こんな話もありますな。
「川口浩の探検隊シリーズ」でふたつ頭の大蛇を追うというネタがあったのだけど、どうしてふたつ頭になったのか? という科学的解釈を、ある動物実験でもって証明していたものだ。
どうやって実験するかというと、細胞分裂前のカエルの卵を、細い糸でしばって卵の核をひょうたんのような形になるまで締め付けてそのままにする。するとどうなるかというと、糸の締め付け具合で双子のカエルになったり、ふたつ頭のカエルになったりと、色んな変態を行えるというのだ。
こういった外部からの影響によりふたつ頭の大蛇が生まれたのだろう……って、川口浩シリーズにしては至極まともな解釈で説明がされていたもので、実は探検隊のオチがとてもつまらないものになってしまったから、それを補うための余談だったのでは無いかと思われるんだけど(笑)、科学する少年アサムとしては本編よりカエル実験にスゲー燃えたものでした。
さらにこんな話。
細胞分裂で増殖する生物に原始生物であるアメーバがあるが、アメーバはそれが生物として発生した日から、ずっとその姿と生態系を維持していると言われている。
細胞分裂というのは、つまりは自然クローニングのこと。
哺乳類もある意味ではクローニングによって増殖するのだけども、アメーバは単一で増殖が可能のため、いうなれば現在に存在するアメーバは、発生した当時のアメーバがずっと生きながらえてきた、いわば「永遠の命」を持った生物である──なんて話を聞いたことがある。
しかし、本当の意味で「永遠の命」を持った生物──というか、細胞が活動し続けている生命体がこの世に存在しているそうだ。あるガン患者から採取したガン細胞は、適量の栄養を与えているだけで、延々と細胞分裂を続けているという。この細胞は不老不死の研究材料として、世界各地の研究施設に配布されており、日本にもその一部が送られ今も生きているそうだ。
もひとつおまけにこの話。
人間の臓器には、ある時間がやってくると死ぬための毒を作る機能を持っているものがあると、「脅威の小宇宙・人体」で紹介されていてショックを覚えたことがある。
その機能により、どんなに元気な人間でも、ある時間を過ぎれば身体は衰え、いつか死にいたるようにできているのだそうだ。
「生命は死なない要因が無ければ、自殺によって一生を終えている」と解釈することもできるのだ。そうなると、自殺している人と老衰で死ぬ人って、実は「自分で死んだ」という結果論からすると大して違わないんじゃないのかとさえ思えてくる。
その臓器とは、肝臓である。この臓器こそが、人間を死に追いやる原因なのである。
こうして並べてみると、生と死のメカニズムって、ものすごく微妙なところで調整されている自然現象って気がする。神様すげーや。
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