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◆ 置いてけぼり日記 ◆
■ 2006/8/19 : あるライターのことはじめ - その2
よくよく考えてみればシナリオライターの話だったので、そっちについても述べておく。
はっきり言って作文は苦手だった。
それと輪をかけて苦手だったのは読書感想文というもの。
まず物語を読むという行為が苦手で、漫画すらも読まなかった(というか、家に無かった)。
だもんだから、小学校の中学年くらいまではおよそ文学らしい文学は一切拒絶していたといっていいと思う。
だけど物語が嫌いという訳ではなかった。
現に、テレビから流れるあらゆる物語が興味の的であり、様々なジャンルをほとんど好き嫌い無く見ていたといっていい。しかも、ここ数年くらいで分かったのは、物心付いたときから現在に至る物語の「重要ポイント」が頭の中で蓄積されているということだ。それくらい物語は好きだったようである。
単純に活字が嫌いだったのかと言われるとそうでもなかった。物語は読まなかったけど、図鑑、解説書などのうんちく本は大好物だった。
しかし物語を読むのが嫌いだった。
作文も苦手だった。
だけど、小学校の中学年にSF小説と出会ったことで、読書はできるようになった。SF好きはこの頃から今も続いている。
中学生くらいにいわゆるライトノベルに出会い、渡辺由自や笹本祐一など好きな作家もできたが数年でその流れも飽きてしまい、結局SFやホラーをメインに読むようになる。
書くのは苦手だったが、物語に対する興味は中学生くらいから沸きだしていた。
物心付いたときからの物語好きと、その後のゲームとの出会いから、「物語のあるゲームが作りたい」という流れが少しつつ芽吹きはじめる。
MSX用のRPG作成ツールを駆使してオリジナルのRPGを作ろうとしていたし、プログラムが組めるようになってからはツールに飽きたらず自分でシステムを書こうとしてさえいた。その中で自分の物語を動かしたいという衝動ができた。
それでやり出したのは物語の前置きである、「世界構築」という部分。それから話の流れの構築。設定オタの誕生である。
繰り返し繰り返し新規で作り直し、しかも結構長い間やっていたので、やっていくうちに矛盾が生じることもあった。だけど、その矛盾をあえて物語に組み込んでしまったらどうだろう、なんて取り組みもやったこともあった。ようはSFだったわけだが(笑) へたっぴーだったけど、モンスターデザインもしていた。色鉛筆で塗り絵して……恥ずかしい話だけど。
その頃生まれたいくつかのアイデアは、それから何年かしてから生かされることになる。エロゲーの企画で。
ただ、実際に物語として書いたのは1度か2度くらいだったと記憶している。
やっぱり作文は苦手だったのだ。
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